年の差恋愛
「君の両親はそれでいいだろ?だが、俺は認めない」

「…私は認めたわよ」

あけみの爆弾発言に、洋一は目を見開いた。

「…ねぇ洋一。私達には亜美しかいない。2人目も欲しくて頑張ったけど、出来なかったわよね」

「…それは今、関係ないだろ?」

そう言ってあけみから視線を逸らした洋一。それでもあけみは続ける。

「関係大有りよ。2人目がデキてたら、意外にすんなりいいよって言ってあげられたかもしれないもの」

「…」

「私にだって、亜美は大事な大事な一人娘よ。でも、だからこそ幸せになってもらいたい。ねぇ、ようは考え方一つだと思うの。私達が、この子たちを支えてあげたらいいじゃない。私達はまだまだ若いんだから。孫だって、早く見たいわ。きっと凄く可愛いと思うわ。亜美も可愛いし、茂さんもイケメンだし」

そう言って、あけみは少し笑って見せた。…洋一の心はまだまだ開きそうにない。でも、あけみの言葉に、ほんの少しだけ、肩の力が抜けた気がした。


「…認めない。…認めないからな」

頑なにそう言って、洋一はそのまま立ち上がると、リビングを出て行ってしまった。


「…ゴメンね、2人とも。まだまだ認められないみたい」

あけみはそう言って、苦笑した。
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