私を見つけて
翌朝、病室から外を見ると、穏やかな日射しが降り注いでいた。
私には暑さとか寒さとかを感じないからわからないけど、きっと今日は小春日和なのだろう。
下を見下ろせば、車椅子に乗ったおばあさんが、娘さんらしき中年の女性と談笑しているのが見えた。
この分だときっと、アキの学校では無事にマラソン大会が開催されているに違いない。
今日も私は眠り続けている。
少し痩せたみたい。
それなのに、顔はむくんでいるし肌はかさかさだし。
手足の包帯も痛々しい。
目を覚ましたところで、みんなと一緒に
進級することは難しいだろうし、そもそも元のように歩いたり話したり出来るのかな……。
これだけ脳にダメージを受けているんたまから、なにかの障害だって残るかもしれない。
美しく眠り続けて、目を覚ましたら王子様がいるなんて、そんなのはお伽話なんだ。
現実は、目の前にある私の姿。
私には暑さとか寒さとかを感じないからわからないけど、きっと今日は小春日和なのだろう。
下を見下ろせば、車椅子に乗ったおばあさんが、娘さんらしき中年の女性と談笑しているのが見えた。
この分だときっと、アキの学校では無事にマラソン大会が開催されているに違いない。
今日も私は眠り続けている。
少し痩せたみたい。
それなのに、顔はむくんでいるし肌はかさかさだし。
手足の包帯も痛々しい。
目を覚ましたところで、みんなと一緒に
進級することは難しいだろうし、そもそも元のように歩いたり話したり出来るのかな……。
これだけ脳にダメージを受けているんたまから、なにかの障害だって残るかもしれない。
美しく眠り続けて、目を覚ましたら王子様がいるなんて、そんなのはお伽話なんだ。
現実は、目の前にある私の姿。