たとえ見えなくなっても、私には。
「ねぇ、瞳美はさ、もっと僕のこと頼っていいと思うよ?」

「え?」


いきなり言われた言葉に驚きが隠せなかった。


「確かに、僕は瞳美の目の見え方とかは何も分かってあげられない。
けどさ!! 僕だってただ見てるのは嫌なんだよ。」


「でも! 私はもう十分聡支君に頼ってるから、これ以上迷惑は…」


「だから!! 僕は迷惑なんて思ってないよ! 好きな人に頼ってもらえない方が辛いんだよ?」


「ーーーー」


私は喋れなかった。


「私、不安だよ。」


私はぽつり、ぽつりと話し始めた。


「最近ね……どんどん視野が狭くなっていってる気がするの…。
私の気のせいかもしれない、よ?
でも、ね。怖、いの…
いつか見えなくなっちゃったらって!
そしたら、そしたら…」


言葉が詰まって上手くでてこない。


「そしたら?」


「そし、たら…聡支君に、嫌われちゃうんじゃないかって…そう思ったら!!」


「そんな事ないよ! 僕は瞳美が好きなんだよ。目の事だって、そんなの気にならないぐらいに瞳美が好きなの!!
瞳美、僕さ、1番最初に目の事聞いた時言ったよね?」
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