吹恋パレット
第2章 運命のコクハク
卒業の一週間前、みんなが色紙くれた日に手紙渡したの覚えてる?
手紙、みんなに渡したけど本当は、
キミヘの告白の手紙渡すの恥ずかしいから、そうしたんだ、、、。

キミが家でどんな気持ちで、私の手紙を読んでるのか考えるだけで、胸が高鳴って幸せになった。

そして、卒業式当日
友達と一緒に早く学校に行って
キミに告白したんだよね。
キミは、音楽室の前で待っていて。
でも私はなかなか近くまで行けなくて。
卒業するという嬉しいような悲しいような気持ちと、告白への不安と緊張で
不思議な気持ちだった私。

やっとの思いで、震える口を動かして言う。

「ずっと前から好きでした。」

そんな私の告白を聞いて優しく断ったキミ。

私は悲しくて、ただただうなずくだけだった。

だってしょうがないよね。
キミには、カノジョがいたから。

薄々気づいてた。
でも、それを認めたくなかったんだと
今は思う。
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