あっぷるティーはお好きで?
メイド喫茶は冥土か?
 「ここどこ?」

私は、今迷子だ。

そのことに気づいたのは、あるお店を探してから2時間経過したあとだった。

さかのぼると、2時間前....

 「今日、どっか寄ってから帰らない?」

私の友達、友美がいつものように誘ってきた。
 
 「ごめん、今日用事があるから。」

そして、私がいつものように断る。

 「あっは!今日もダメかーー」

金髪に染めた髪をいじりながら、笑った。

 「うん。今日は、本当に用事があるから。」

 「そっかー。んじゃ、しょうがないね。」

ちょっと、頭の弱い友美は気づかない。
いや、本当は気づいてるかもしれないけど。

 「ちなみに、どこいくの?」

 「バイト先」

 「へぇー、バイトするんだ。」

 「友美もしよーかなー」

 「そう、じゃ今日はこの辺で。」

うん、じゃあね。と言って友美が言って別れようとした。

 「あっ!ちょっと待って!」

私が振り返ると、やけに神妙な顔をした友美がいた。

 「えっとさ、言いにくいんだけど・・バイト先まで道分かる?」

 「分かるよ?」

自分のバイト先の場所が分からない人なんているの?と思ったけど後々、自分で言ったことを後悔するなんて思いもしなかった。

 「えっと、そっかー。うん、だったらいいんだ。じゃーねー。」



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