冬の魔女と日だまりの姫
将軍が率いる一団が、冬の世界にたどり着いたのは、魔女とお姫さまがのんびりとくつろいでいるときでした。
禍々しい赤い光に包まれて、人間がたくさん現れました。
「え、なに?」
魔女はこの一団がなんなのかわかりません。
困惑する魔女の隣では、お姫さまが驚いたような声を出しました。
「将軍!?」
「お姫さまの知りあいなの?」
「ええ。」
そんな短い会話の間にも、人間たちはどんどんと魔女とお姫さまに迫ってきます。
「姫さまを助けに来ました!」
「いたぞー!姫を救えー!」
「魔女だ!魔女だ!捕えろ!殺せ!」
様々な言葉が、恐ろしげな低い声で叫ばれます。
そんな中、魔女だけは不思議そうな顔をしていました。
「わたし、殺されるの?なぜ?」
お姫さまは辛そうな顔をして言いました。
「ごめんなさい。私のせいなのよ。」