冬の魔女と日だまりの姫
その頃、お城では、帰還した将軍たちとお姫さまが、王さまの前で報告をしているところでした。
「それでは、魔女を討ち取ることは出来なかったと言うのだな。」
「は。申し訳ありません。」
「まあよい。姫を救ったのは事実である。」
「ありがたきお言葉。」
そのようなやりとりを、お姫さまはなんとも言えぬ表情で眺めていました。
私は、あの子が好きなのに。
そんな思いを抱えているようでした。
そんな気持ちを知る者がいるはずも無く。
将軍は姫を救った功績として、お姫さまと結婚することになりました。