百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜

私は、きっ！とターゲットに狙いを定めて、鬼火銃を構えた。


大丈夫…。

あんなに大きい的なんだから、当たらないことはない。


あとは、私の浄化の力だけ………！


ふぅ…、と、深呼吸をして、意識を手元に集中させる。


いける………

いくしかない……………！


私は、次の瞬間

カッ！と目を見開いて、鬼に向かって引き金を引いた。


パァンっ！！


鬼火銃から放たれた光が、鬼に向かって飛んでいく。


！


当たる…………っ！


そう思った、その瞬間だった。


ガキンっ！！！


鬼が、大きな金棒で、私の放った光の弾丸を地面に向かって叩きつけた。


！


鬼火銃を構えている周くんが目を見開いた。

弾丸は、勢いを増して地面にぶち当たり

その瞬間、その場の全員が息を呑む。


ゴォォオオッ！！！


大きな衝撃波と共に、砂埃が舞い上がった。


…………！

ふ………防がれた…………？！