百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜


『わ……私の………私の野望が…………

こんなガキのせいで……撃ち砕かれるなんて………そんなことは……………!』


もはや半分妖狐に変化し、声も変わった紺は上空の遥をギラリ、と睨んだ。


『…許さん……………許さん…

許さん許さん許さん許さん許さんっっ!!』


その時

紺が、ばっ!と、真っ黒な鬼火銃を遥に向けた。





あれは…………!

八雲が私に向けた、新型の鬼火銃……?!


「遥!逃げて!

それは、人を傷付けられる……………」


私が叫んだ、その時だった。




パァン!









私の目の前に、鮮血が飛び散った。



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