紅いワイン

 だが零は言われなれた様子で、フォークを皿に置き

「ふぅん。まぁ、でも良いさ。どうせ、部屋で赤ワインでも飲むから。ご馳走様」

 と椅子から立ちあがった。

「また赤ワインか。お前は未成年だろう。やめておきなさい」

 秀三が、やんわりとした口調で叱る。

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