紅いワイン

「百合さんからしてみたら、とんでもない弟の秘密を知ってしまった。きっとお母さんもお父さんもメイドさんも知らないだろう秘密を。

 もし君がヴァンパイアだとバレれば、君はこの家から追い出されるだろう、と。

 だから百合さんは、君はふざさけているだけだという振りをして、君を受け入れていた。

 だけど百合さんは、ある日、知ってしまったんだ。『重大な事実』を」

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