紅いワイン

 珠里子は目を見開くなか、秀三は優しい口調で話した。

「もうこの家では、私たち一家は平和に暮らせない…。

 君を嫌いになった、とか夫婦仲の問題では無いんだが、離婚するしかない。

 零は私が引き取る。

 君が今後、零と関わる事が極力ないようにするためだ。安心してくれ」

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