ステップ・アップ
「さっきから呼んでいるんだけど?」

「あっ...ごめん...それよりも ノックぐらいしてよね
社会的マナーだと思うんですけど。」 

「何回も何回もしたわよ、
それでも反応がなかったんだから~、それよりも朝ご飯
出来たから 早く来なさい。」

「ごめんごめん、今行くね!」

リビングに行くと お母さんは、「忙しい忙しい」と
いいながら 台所で夕飯の支度している
私は、この光景のことを 『キッチン大戦争』と命名


「あれ?お父さんは。」

「お父さんなら、緊急の仕事が入って 現場に向かったしお母さんも これから主任会議があるから
出かけなくちゃ行けないの。里奈の入学式 とても楽しみにしてたんだけど...ごめんね」

母はスーパーのレジ部門主任、
父は警備会社の現場責任者で 2人とも職場の責任者

「ううん、仕事なんだから仕方がないよ
気にしないで。」

「本当にごめんね。なるべく早く終わらせて
学校に向かうから!」

「うん、わかった...あっ、
そうだ テレビつけなくちゃね」
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