〜契約story〜 出会いと誓い
第1章〜出会からの〜
「この辺か」



この町、『長木町(チョウキチョウ)』でもっとも高いと言われている木のてっぺんにポツンと1人の青年がいた。



青年の姿は一見人に見えるがちょっと変わった着物を着て、普通人には無い狐の耳と尻尾が生えていた。


青年は赤い眼で辺りを見渡した。




「待っていろ……….……契約姫」


小言のようにそう呟いて、青年は白い霧に包まれて消えた。
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