PureLove
「じゃあ、詳細が決まり次第また言うね」

私は再び前を向くと、由宇にOKのサインを出す。




そして、携帯を取り出すとある人物にメールを送る。



それから、数時間後。
メールの返信を確認すると。

また違う人物にメールを送る。


「誰にメールしてるの?」
由宇が質問をしてきた。

「ん〜?秘密★」

私は、そう答えると携帯を閉じる。






「…で、どこ行く?」
今の時間は選択授業で、三年生から生徒達が受けたい授業を決められるという制度で、私達は古典を選んでいた。ちなみに、裕也達は歴史の為、クラスが違う。


「…どこいこっか。」

席も自由な為、私と由宇は隣同士。

「水族館とか。あ、映画館もいいよね〜?」

…完全デートスポットじゃん。
「遊園地は?」
「あ、いいかもvv」

小声ではしゃぐ由宇。本当に可愛らしい。

「じゃあ、遊園地にしようよ!10時からで。」
「わかった。じゃあ、そう伝えておくね」
「うん!何の服着ていこうかな〜。」

授業そっちのけで由宇は服の事を考えだした。


私は、ふぅとため息を吐くと、シャーペンをノートに走らせた。
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