PureLove
暫らくして、満足な顔した二人が戻ってくる。


「楽しかったねー」
「やっぱ、スピードがあるって最高!!」

興奮してる二人。

「智莉達も、行けばよかったのに。」
「あー、コイツ、ジェットコースター無理。」

由宇が私に問えば、返すのは裕也。

「そうなの?」
「スピード感が苦手でさ、落ちてしまいそうなんだと」
「それがおもしろいのに」

…何処がよ。あんな恐怖二度と経験したくないっての。

変に気が合ってる二人を余所に私達は歩きだす。


「あっ、おばけ屋敷だー!!」

由宇が指差す方向には、おばけ屋敷。


「入る〜?」
「じゃあさ、6人いるんだし別れて入ろうよ。」

私がすかさず提案する。

「…ってかお前、入れんの?苦手じゃん。お化け」

裕也が聞いてくる。
…うっ。

「…大丈夫。入れる!」

こうでも、言わなきゃ話が進まない。

「…なら、クジでペア決める?野郎同士で入ってもつまらんしね」

結城君のフォローが入る。
「そうだな。んじゃ…」
「クジなら、さっき用意しといた」

…さすがだわ。


みんな、クジを引く。
結果は。
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