PureLove
すごく、優しい声。

やっぱり、私。
結城君が好きだ。



「…有難う」

苦手だったお化け屋敷は、結城君のお陰でなんとかゴールまで辿り着けて。


その間、恐いとかじゃなくてドキドキしてた。


結城君と、手を繋いでた事が嬉しくて、恐くなかった。






それから、昼食をすませていくつかのアトラクションに乗って、遊園地を満喫した私達。


「最後は、あれ乗ろうよ!」

やはり、由宇の提案。
ちなみに、由宇が差したのは観覧車。


「おっ、いいね〜」

「じゃあ、誰と乗る?」

「…女の子に決めてもらったらええやん?」

そう、言うのは結城君。

「…じゃあ、裕也君と乗りたい」

…二人っきりは緊張するって言ってた由宇は何とも積極的で。

「え?…俺?」

選ばれた裕也は少し、動揺してる。

「ダメかな?」
「……いや、構わないけど」

「亜季は?誰にするの?」
「私?…………しろたんでいいよ?」

しろたんと、一瞬目が合った。

私は、微笑み返す。
しろたんも、笑った。

「智莉は?」
「ん?結城君でいいよ」
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