居場所をください。
「泊まってく?」
「じゃなきゃなんのために俺は来たんだよ。」
「誕生日のため。」
「自分の誕生日を祝ってもらうためにはこねーだろ。
俺どんだけ図々しいんだよ。」
「はは、それもそうか。」
「腹へった。」
「じゃあなんか作るよ。
あっちいこ。」
私たちはリビングへと移動した。
「貴也明日何時?」
「午後から撮影。」
「じゃあたまには学校いかない?
私も明日午後からなの。」
「いいよ。
どうせ俺美鈴のプリント写すだけだし。」
「簡単なんだからやりなよ…」
「ちょっとバカぐらいが
バラエティには使いやすいだろ。」
「そういう問題?」
「まぁ俺あんま呼ばれないけど。」
でしょうね。