居場所をください。
そして17時半ー
撮影は少し押したけど
あまり遅れることもなく
貴也は撮影を終えた。
安田くんはまだあるみたいだけど。
長曽我部さんは仕事があるとかで
一時間ほどで帰ってしまった。
「美鈴、行こ。」
「うん。」
まぁ二人きりだしいいけど。
「どこ行く?」
「とりあえずCD買いに行かなきゃなんだよな。」
「CD?なんの?」
「美鈴の。
母さんがほしいんだと。」
「え、あげるのに。」
「それじゃ意味ねーんだって。
買って、売り上げに貢献したいって感じ。」
「そんなのいいのにー…。」
「まぁ母さんがそうしたいなら
別にいいんじゃね?」
そういって貴也は学校を出る前にめがねをかけた。
そして私ももらったサングラスをかける。