居場所をください。



それから朝食、身支度、朝の写メを済ませ

私たちは仲良く一緒に歩いて出勤。


雨だというのに迎えなし。

長曽我部さんも佐藤さんもひどいよね。


「今日美鈴何時まで?」


「予定では20時。

貴也は?」


「22時。」


「じゃあ夕飯つくって待ってるね。」


「さんきゅ。」


会話は完全に同棲カップルのようだ。

いや、違わなくはないけど。


そういえば高橋もう少しで誕生日か。

なんかあげるか、仕方ない。


数少ない友達だからね。


「男子ってなにもらったら嬉しい?」


「は?誰にあげんの?」


「高橋。もう少しで誕生日なんだって。

貴也と一ヶ月違い。

あれでも友達らしいからなにかあげようかと。」


「ふーん。

友達なんだしそんな高くないものでいいんじゃね?」


「たとえば?」


「……………わかんねーけど。」


「えー。なんかだしてよ。」


「飯奢るとかでいいんじゃね?」


「なるほど。

それいいかも。

焼き肉とかなら大喜びだよ、あいつなら。」


「美鈴って高橋ってやつのこと

少し見下してねぇ?」


「うん、見下してるかも。」


「はは、ひどいな。」


「貴也よりはひどくないよ。」


「うるせ。」


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