居場所をください。
それからお肉が来て
高橋が焼いてくれて私も久しぶりの焼肉を食べた。
「ってかさ」
「ん?」
「美鈴もなんか悩んでんじゃねーの?」
「え?」
「俺夏音のこと好きでずっと見てたから
自然と美鈴のことも見てたからわかるよ。」
「なにそれストーカーみたい。」
「真面目に言ってんだけど。」
「……………別になんにもないよ。」
「まぁ俺が聞いてもなんにもならねーけど
聞くことだけはできるけど。」
「はは、高橋もたまには優しいんだね。」
「おい。たまにってなんだよ。」
私は高橋の反応に笑ったけど
すぐに笑顔は消えてしまった。
「どうした?」
「貴也、なんにも言わないんだよね。」
「……………意味不明なんだけど。」