居場所をください。
バァン!
会社につくなり
私は社長室のドアを勢いよく開けた。
「びっくりしたー。
……………美鈴、今日は家から出るなと言ったはずだけど。」
中には社長と長曽我部さんがいた。
まだ7時だというのに。
「どうして言ってくれなかったの?」
私は社長に向かっていった。
「美鈴、仕事の話の時は「黙ってて。」
敬語を使え。そう言いたいんでしょ。
そんなのわかってる。
でも、それどころじゃないんだ。
「ねぇ、どうして…。」
私は社長に近づいた。
「貴也の希望だからだ。」
社長は私の目をみて答えた。
「貴也が言ったんだ。
美鈴にだけは絶対言うなって。」
「どうして…。」
「美鈴、俺が話す。
社長は今から出るから来い。」
長曽我部さんはそういうと
私の手を取り、社長室を出て
隣の大会議室へと入った。
「座れ。」
「……………はい。」