居場所をください。
美鈴が帰れるところなんて一ヶ所しかないよな。
俺は車を走らせ、美鈴の実家へと来た。
「こんにちは。」
日曜日ということで
小学生までいてすげー賑やかだ。
「あら、こんにちは。
一人ですか?」
施設長が子供達と来た。
「美鈴来てないですか?」
「美鈴?来てないわよ。
あの子はみんながいないときにしか来ないわ。」
「そうですか…。
美鈴が行きそうなところってわかりませんか?」
「美鈴、いないの?」
「いや、まだわからないんですけど…。
ここが一軒目なので。」
「美鈴がここにいたころは
すぐそこのファミレスとか
あとバイト先とかで時間を潰してたみたいだけど。」
「わかりました。
ありがとうございます。」
ファミレス……………
時間はまた8時。バイト先はないか…。
俺はファミレスに向かった。