居場所をください。




「じゃ、俺は会社戻るから。

俺いねーと貴也のこと、

マスコミにコメント出せねーし。」


「重役さんは大変ですね。

じゃあ勝手にしてるから~。」


「鍵持ってるよな?」


「あるある。大丈夫。」


「じゃーな。

なにかあれば電話しろよ。

今日は早く帰るから。」


「はいはーい。」


美鈴はさっさと車を降りて

マンションに入っていった。



ま、食材も確かまだあるし

なんとかするだろ。


俺はまた車を走らせた。



~♪~♪~♪


誰だよ、朝っぱらから。

俺は発車したばかりの車を

コンビニの駐車場へいれた。


"着信 松野貴也"


んだよ、貴也かよ。

すげータイミングだな。


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