居場所をください。



「ということで、私帰るから。

じゃーね、朔也。」


「えぇ!帰っちゃうの!?」


なぜか赤髪君が反応する。


「私お昼まだだから。

もう限界。じゃーね。」


「俺らもいくか。」


朔也が言った。


「いやいや、いい。

別に仲良くないし。」


「俺とは仲良しじゃーん。」


「朔也、ちょっとうざい。

しかもくっつかないで。

彼女怒るよ。」


「あぁ、別れた。」


「は!?え、なんで?いつ?」


「7月末~。あの女浮気してたから冷めた。」


「へぇ、御愁傷様。」


「……………なんか冷めたな。

前はあんな明るかったのに。」


「そう?こんなもんでしょ。」


「テレビとは随分ちげーな。」


藍子の彼氏が言った。


「あれは私の全てを出しきってるから。

力抜けばこんなもんなの。


それよりお腹すいたしもう無理。

じゃーね。」


「だから俺らも行くって。」


歩き出す私についてくる男5人と藍子。


……………もう、好きにして。



< 1,231 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop