居場所をください。
「ということで、私帰るから。
じゃーね、朔也。」
「えぇ!帰っちゃうの!?」
なぜか赤髪君が反応する。
「私お昼まだだから。
もう限界。じゃーね。」
「俺らもいくか。」
朔也が言った。
「いやいや、いい。
別に仲良くないし。」
「俺とは仲良しじゃーん。」
「朔也、ちょっとうざい。
しかもくっつかないで。
彼女怒るよ。」
「あぁ、別れた。」
「は!?え、なんで?いつ?」
「7月末~。あの女浮気してたから冷めた。」
「へぇ、御愁傷様。」
「……………なんか冷めたな。
前はあんな明るかったのに。」
「そう?こんなもんでしょ。」
「テレビとは随分ちげーな。」
藍子の彼氏が言った。
「あれは私の全てを出しきってるから。
力抜けばこんなもんなの。
それよりお腹すいたしもう無理。
じゃーね。」
「だから俺らも行くって。」
歩き出す私についてくる男5人と藍子。
……………もう、好きにして。