居場所をください。



「あのさ、」


「ん?」


「タイトルの意味は?」


「1st dayはお母さんの誕生日も命日も

1日だから。変?」


「いや、まぁいいんじゃね?

2曲目の方がわからない。」


「貴也がくれたネックレスも

ブレスレットも指輪も

全部ピンクゴールドなの。」


そういって私はアクセサリーを見せた。


「なるほどなー…。

……………じゃあさ、最後の桃色ってところ

さくら色のほうがしっくり来ないか?」


「あぁ、そうかも。桜かも。」


「お前らが付き合ったのも桜の季節だし。」


「あぁ!そうだね。さくら色にする。」


「あと2曲目、どこがサビなわけ?」


「"最後の笑顔が忘れたくなくて

私はいつもあなたを思い出す

どうか聞かせて "シアワセ"だと

どうかあなたは笑っていて"

ってとこと、

"あなたと出会って私は愛を少し知った

あなたと出会って私は心から笑った

こんな偽りばかりの世界で

数少ない真実をあなたが教えてくれた"

ってとこ。」


「了解。

で、曲テンポは希望あるか?」


「完全お任せー。」


「了解。」


「どういい?」


「いいんだけど2曲とも失恋っぽい。

こんなんだしたら破局とか噂されそう。」


「噂じゃん。いいんじゃない?

歌詞くらい自由に書きたいよ。」


「ま、いいけど。」


よしっ。




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