居場所をください。
隼也の彼女
「あ、隼也~!」
長曽我部さんの歌詞チェックが終わり
今から4時間空きの私。
「おう、待った?」
「ううん。なんならまだ打ち合わせ
終わりと言われていないんだけどね。」
勝手に終わったと思い込んでるよ。
「あぁ、とりあえずもういいよ。」
長曽我部さんからOKが出たし
「よし、行こ!」
隼也は今日は休み。
彼女が昼過ぎから東京に来る!
というわけで一緒にお迎えです。
「隼也の彼女じゃなくて
美鈴の友達設定でな。」
「はい。」
長曽我部さんからの指示でね。
二人は部屋でしか
会っちゃだめなんだって。
恋愛禁止じゃないのに厳しいね。
「……………俺も時間あるし
東京駅まで送るわ。」
「え、優しい。
長曽我部さんが優しい。」
「俺はいつも優しいっつーの。」
ということで
パンクの直った長曽我部さんの車で
一緒に東京駅まで向かいます。