居場所をください。


30分後ー


「じゃ、美鈴。

16時には局入りな。

直接行ってもいいし

迎えなら電話をして。」


「はいはーい。

送ってくれてありがとねー。」


私たちは一緒に車を降りた。


「隼也の彼女かぁ。

会えるの嬉しすぎて久しぶりに

テンション上がってるんだけど。」


「いや、もっと楽しそうにしろよ。」


「すっごい楽しいよ、これでも。

ね、どっちから告白したの?」


「んー、向こう。」


「ってかいつ会ったの?

年末年始だよね?最後に帰ったの。」


「まぁそれから会ってないんだよね。

告白はメール。」


「え、メールかぁ。

ときめきダウン。」


……………といいつつ、

私と貴也もそうでもなかったよね。

感動もときめきもなかったよ。うん。


「てことで付き合ってから会うの初めて。

まぁ長曽我部さんが許してくれなかった

ってのもあるけどな。」


「なんでだめなの?」


「一般人だと色々面倒だからだと。

こっちの世界のルールとかあるじゃん?」


「ふーん…。

まぁ私もまだよくわかってないけどさ。」


「美鈴は長曽我部さんが監視してるから

わりと自由なのかもな、そういうとこは。」


あ、なるほど。



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