居場所をください。




結局決められず亜樹に決めてもらって

包んでもらった。


「やっぱ手際いいね~。」


「これくらい誰でもできるわ。」


「今日はお手伝い?」


「いや、別に。

あの倉庫に行こうかなと思ったところに

お前が来たから。」


「え、そうなの?

足止めさせてごめんね。」


「別にいいよ。

約束してたわけじゃねーし

暇だからあそこ行けば誰かいるかな

って思ってただけだし。」


「そんな適当なの?」


「それでも大抵みんないるしな。」


「朔也も?」


「そ。あいつ別れて暇らしいし。」


「ふーん。そっか。

あ、お金。」


私はお金を渡してお花を受け取った。


「墓ってどこ?」


「すぐそこのお寺。」


「なら俺もいく。暇だし。」


「それ相当暇だね。」


「うるせーよ。」


「まぁいいけどね。行こ。」



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