居場所をください。
「え!美鈴ちゃんそっち!?
いきなり別々!?」
「へぇ、颯太そっちなの?」
「俺と颯太はこっち。
じゃーな、美鈴。」
悠斗はそういって
颯太を連れて反対の道に帰ってった。
「夏休みももう少しで終わりだな~。」
朔也が言った。
「いいなぁ。
なんかそういうの。」
「まぁ美鈴は休みねーからな。」
「そういえば亜樹は学校どこ?」
「東高。」
「へー、やっぱ頭いいんだねぇ。」
一高よりも頭のいい学校だ。
「べつに。
言われたことやってただけ。
お前も一高だったなら勉強できんじゃん。」
「落ちこぼれだけどね。」
勉強なんて、高校入ってからあんまりやってなかったし。
「しかもさぁ、今全然勉強してないから
どんどんバカになってってる。」
「それは残念だな。」
……………なんだそれ。