居場所をください。



"帰りにいつもの喫茶店で夕飯。

今日はまさかのマスターからのサービスで

大好きな大好きな懐かしいスープをいただきましたー!


うん、安定な美味しさでした。


ブログ見てるかな?美味しかったよー!

忙しいのにありがとう。"


と、写真つき。

その写真には俺のスープボトルと

美鈴、その指にはしっかり指輪がはめられていて

すげー安心した。


こいつ、まだ俺のだよな。


「貴也、なににやけてんの?」


「…お前まだいたのかよ。

さっさと帰れよ。」


「つめてーなぁ。」


「じゃあ俺ら帰るよ。

貴也、また明日来るから。」


「おじさんありがとう。

誠もさっさと帰れ。

おばさん待ってるだろ。」


「母さんはパソコンと向き合ったままだけどな~。

じゃーな。」


……………ふぅ、やっと帰ったか。


俺はまた美鈴のブログに目を向ける。



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