居場所をください。
「じゃあさ、これ。」
「……………なにこれ。
なんのチケット?」
私は長曽我部さんから2枚のチケットを受け取った。
「お前なぁ…
自分のライブのタイトルくらい覚えとけよ。」
「え、そうなの?
12月?」
「そ。
その二人がうまくいったらあげれば。
二人で来いって。」
「あぁ!なるほど!!
ありがとー!」
「まぁお前はライブの準備もしなきゃだけどな。」
「……………なんにも決まってない。」
はぁ、歌詞も考えなきゃなぁ。
ライブのこともあるし
文化祭もあるし……………あぁ、新曲も。
「次のジャケ写は誰が考えるの?」
「俺だな。」
「ですよね。」
この人、マネージャーというより
プロデューサーだよ、もはや。
「到着。お疲れ。」
「お疲れさまでーす。」