居場所をください。



「あー、つまんね。

普通に戻ったな。」


「亜樹だって、ブスな女より

可愛い女と一緒にいたいでしょ。」


「俺は美人系のが好み。」


「どっちでもいいよ!」


にしても今日の亜樹は明るい。

私の瓶底メガネのおかげかな。


「そういや俺って

朔也とタイプ似てんのかも。」


「え、好きな女の子の?」


「そ。

あいつの前の彼女

俺もわりとタイプだし。」


「へー、白石百合?

まぁ確かに美人だよね。

スタイルもいいし。」


話したことないから

性格とかよくわかんないけど。


「でも亜樹って恋愛どうでもいいんでしょ?」


「まーな。

でも惚れたらそうでもねーけど。」


「えぇ!前あんなこといってたのに

結局亜樹も一緒なんじゃん!」


「うるせーよ。」


亜樹はそういって

メニューを開いた。


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