居場所をください。

「………じゃあもしかして私のときも

そんなこと思ってたの？」


「めんどくせー女がきたなって思ったな。

お前の第一印象。

しかも岳にも全然屈することなく物言いしてるし。

ある意味スゲーなとも思ったけど。」


「……だって岳人むかつくんだもん。

なんで今そこであんたが出てくんのって

いらいらしてた。」


「でも言ってることは間違ってねーし

それがまたむかつくんだよな。

親とか教師みたいで。

なんにも言い返せねーし。

朔也の知り合いじゃなかったら

絶対お前殴られてたな。」


「そんな簡単に殴らせないけどね。」


「何その自信。」


「はは、わかんない。

でも私、今は常に守られてるから。

私がピンチの時は必ず誰かが来るの。

あの時の朔也みたいに。」


「ふーん。」


って最近私は本当に守られてるね。

誰かしらに。