居場所をください。
「亜樹の母親は俺の母親に
無理矢理うちの会社で働かされてた。
しかもすげーこき使われてて裏方ばっか。
マネージメントとか、プロデュースとかじゃなくて
掃除とか、雑用。
だから亜樹の母親、俺の母親のこと
すげー嫌いなんだよ。」
「うん。で?」
「だから、亜樹の母親に話して
美鈴の母親の姉が亜樹の母親、
つまりお前らの母親同士が姉妹ってことにしてもらう。」
「え、でもそれじゃ亜樹のお母さんの
親とか、本当の兄弟とか…」
「母さん、施設育ちなんだよ。」
「え?」
「俺の母さんも施設育ちなんだ。
だから母さん、お前のことすげー好きなんだよ。」
「そう、なんだ…。」
悪いこと聞いちゃったな…。
「つーことで
話早いだろ。
さすがに叔母さん、
父さんにはかなり厳しい感じだったけど?
母さんのこと嫌ってるしな。
叔父さんも美鈴の味方だし。
母方同士のいとこってことにする。」
と、長曽我部さんがまとめた。
「…なんか、みんな巻き込んじゃって
申し訳ないね…。」
「美鈴を潰すわけにはいかないからな。」
「妹だから?」
亜樹が長曽我部さんに聞いた。
「んなわけねーだろ。
美鈴は俺の見つけた宝だから。」
「なるほどな。
こいつが娘だってバレたら
隠し子ってことで事務所の名が落ちるだけじゃなく
こいつが実力で売れたって思われなくなる
ってことか。」
「そういうこと。」
この二人がいとこかぁ。
たしかに似てる。
あの安心感も、確かに似てる。
亜樹に長曽我部さん程のものはないけど。
無理矢理うちの会社で働かされてた。
しかもすげーこき使われてて裏方ばっか。
マネージメントとか、プロデュースとかじゃなくて
掃除とか、雑用。
だから亜樹の母親、俺の母親のこと
すげー嫌いなんだよ。」
「うん。で?」
「だから、亜樹の母親に話して
美鈴の母親の姉が亜樹の母親、
つまりお前らの母親同士が姉妹ってことにしてもらう。」
「え、でもそれじゃ亜樹のお母さんの
親とか、本当の兄弟とか…」
「母さん、施設育ちなんだよ。」
「え?」
「俺の母さんも施設育ちなんだ。
だから母さん、お前のことすげー好きなんだよ。」
「そう、なんだ…。」
悪いこと聞いちゃったな…。
「つーことで
話早いだろ。
さすがに叔母さん、
父さんにはかなり厳しい感じだったけど?
母さんのこと嫌ってるしな。
叔父さんも美鈴の味方だし。
母方同士のいとこってことにする。」
と、長曽我部さんがまとめた。
「…なんか、みんな巻き込んじゃって
申し訳ないね…。」
「美鈴を潰すわけにはいかないからな。」
「妹だから?」
亜樹が長曽我部さんに聞いた。
「んなわけねーだろ。
美鈴は俺の見つけた宝だから。」
「なるほどな。
こいつが娘だってバレたら
隠し子ってことで事務所の名が落ちるだけじゃなく
こいつが実力で売れたって思われなくなる
ってことか。」
「そういうこと。」
この二人がいとこかぁ。
たしかに似てる。
あの安心感も、確かに似てる。
亜樹に長曽我部さん程のものはないけど。