居場所をください。



「う、わぁー…美鈴ちゃんの寝室…」


「小林、それじゃ変態丸出しだけど。」


「うっせ!」


「はは、いいじゃん。

ベッドの横置いて~。」


栞奈と寝るのは初めてだな。

同じ部屋になったことないしね。


「ここでいいですか?」


「うん、ありがと。

そろそろ寝る?」


「うん、眠くなっちゃった~。」


「じゃあ二人とももう寝なよ。」


「美鈴ちゃんは?」


「ちょっと仕事があるんだ。

私はダイニングにいるから。」


「そっか。

じゃあ先に寝るね?」


「うん!早く寝ないとお肌にもよくないしね~。」


「おばさんみたい。」


「栞奈、うるさいよ?」


「はは、ごめんなさい。

じゃあおやすみ~。」


栞奈は小林くんの顔を見ることすらなく

さっさと寝室のドアを閉めた。


「小林くんも布団入りなよ。」


「あの…」


「ん?」


「今日は俺までありがとうございました。」


「あぁ、全然いーよ。

電気、このリモコンで消してね。


ダイニングは電気つけてるから

少し眩しいかもだけどごめんね。」


「全然いいですよ!」


小林くんはそういうと

布団に入って電気を消した。


「おやすみなさい。」


「うん、おやすみ。」



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