居場所をください。
あーあ。
俺はいつからまた恋なんてしてんだろ。
しかもよりによって美鈴だし。
彼氏持ちな上にいとこで、ひかるくんの妹。
あほか、俺は。
「で、告んねーの?」
「何回聞くんだよ。告んねーよ。
美鈴だって困るだろ。」
「美鈴だから言えるんだろ。
フラれたって、どうせ友達になるだろ。
朔也はフラれたって仲良いじゃん。」
「まぁ言うとしても彼氏が戻ってきてからだな。」
「は?なんで?」
「別に付き合いたいわけじゃねーし。」
「かっこつけてんなよ。」
「……今言ったら卑怯だろ。
言うなら真正面からぶつかってやるよ。」
「どんだけかっこつけなんだよ。」
「うるせーよ。
ってか腹減った。」
「いや、なんにもねーけど。」
「なんか用意しとけよ。」
「普通食ってくるだろ。
何時だと思ってんだよ。」
「そんな時間に呼ぶなよ。
じゃあ俺帰るわ。」
「いや、帰んなよ。つまんねーな。」
「じゃあファミレスでも行こうぜ。」
「だな。」
どうせ明日は休みだし。