居場所をください。
「よう。久しぶりだな。
俺のこと覚えてる?」
へー、知り合いなのか。
「……………なんか用?」
なんかキャラ違くね?松野貴也。
冷めてんな。
「彼女を放置して違う女とデートしてる浮気男の心情を聞きに。」
「別にそんなんじゃねーよ。」
「美鈴のことはもうどうでもいいのかよ。」
「美鈴はちゃんとわかってるだろ。
それに、今はなにもできねーし。」
「だからって他の女と会う理由はあんのかよ。」
「美鈴だって会ってるだろ。
男と二人で。」
あぁ、俺か。
そういや撮られたっけ。
「まぁキスしたりはしてないけど?」
瑠樹がそういうと
松野貴也は顔を歪ませた。
そして何も言わなくなった。