居場所をください。
「はいはい。行けばいいんだろ。
で、いつ?」
「12月15日。」
「俺もテスト前だし。」
「亜樹テスト勉強とかすんの?」
「しなくても完璧だもんな。」
「まーな。
授業聞いてりゃ余裕。」
~♪~♪~♪
そんな時俺のスマホが鳴った。
「親父からだし。
なに。」
『さっさと帰ってこい。』
「なんで。」
『美鈴ちゃんとひかるくんが泊まり来てるから。』
「は?なんで?」
『いとこなんだからいいだろ。
ひかるくんが泊まりに来るなんて何年ぶりだろうな。
美鈴ちゃんも来てるしさっさと帰ってこい。』
「はいはい。
……あ、ひかるくんに迎え来させて。」
『なんで。』
「なんでもいいだろ。
さっさとしろよ。」
『はいはい。』
俺はさっさと電話を切った。
「亜樹帰んの?」
「あぁ、美鈴が来てるんだと。」
「美鈴ちゃん!?なんで!?」
「颯太声でけーよ。
まぁ親戚の集まりみたいもん。」
ただ泊まりに来てるだけだけど。
「俺もいこっかな~。」
「ぜってー来んな。」