居場所をください。
とりあえず部屋に布団を運んだ俺は
そのままベッドに寝ていた。
もう寝るかな。
明日はなにすっかなー。
どうせ岳たちとまた倉庫だろうけど。
「あーき。」
俺が音楽を聴きながらボーッとしてると
美鈴が部屋に入ってきた。
「なんか用?」
「相変わらず冷たいですね。
しかも別に亜樹に用はないです。
私もここに寝るらしいのできただけ。」
「……………は?」
明らかおかしくね?
普通高校生の男女を同じ部屋で寝かせるか?
あいつらばかじゃねーの?
「ちなみに長曽我部さんは遅くまで仕事があるから
リビングのソファで寝るらしいです。」
「お前は仕事終わったわけ?」
「うん。歌詞かいて、
亜樹のお父さんにチェックしてもらっただけだけどね。」
美鈴はそういいながら
なんの抵抗もなく俺が運んだ布団を敷いている。
「……本気でここで寝るわけ?」
「だって他に部屋ないらしいし。
ギリギリまで寝てたいからリビングはやだし。」
俺んち花屋にするために
リフォームして部屋がかなり限られてるしな。
リビングは広いくせに。
……………まじかよ…。