居場所をください。
「こうやって誰かと寝るの久しぶりだから
なんか嬉しいや。」
喜ぶとこじゃねーし。
ガキかよ。
俺、男意識されてねーな。
完璧に。
別に襲ったりするつもりはねーけど…
こいつ危機感無さすぎだろ。
「結局俺んち来るなら
今日お前んちまで送った苦労が水の泡だな。」
「そうだね。
ご苦労様でした。」
すげー他人事。
「ってかさー、私の曲聴いてよ。」
「持ってねー。」
「あげたじゃん。」
「悠斗に貸したまま返ってこねーな。」
「えー、なにそれー。
せっかくあげたのに。」
「悠斗が聴いてんだからいいだろ。別に。」
「亜樹に聴いてほしかった。」
「なんで?」
「え?
……………なんとなく?」
なんだそれ。
「三回くらいは聴いた。」
「少ないよ!」
「うるせーよ。
ってか寝なくていいわけ?
明日何時起き?」
「んー、長曽我部さんが起こしに来るだろうけど
遅くても7時起きかな。」
「ならさっさと寝ろ。」
「はーい。」