居場所をください。
「いくら?これ。」
「5,800くらい。」
「じゃあ6,000円ね。はい。」
そういって現金を突き出す美鈴。
「だから、新しいのちょーだい。」
「……………遠慮ねーな。」
俺は立ち上がり
未開封の香水を差し出した。
「ありがと!」
……………そんな嬉しいか?
香水ごときで。しかもメンズ。
彼氏帰ってきて誤解してもしらねーけど。
「さーて、寝よっと。
おやすみ~。」
「おう。」
それからすぐ美鈴の寝息が聞こえた。
寝んのはやっ。
……………スマホで小説でも読むか。