居場所をください。



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「……………ん…?」


「美鈴、起きたか?」


「あ、長曽我部さん…

いっ…つー…」


頭が痛い。


「軽い脳震盪だ。

あとはたんこぶくらい。

頭はな。」


「そっかぁ。いったー。

私、どうしたんだっけ…」


体を起こすと、背中も痛い。


「セリが下がってて、そこに落ちたんだ。」


「セリが?なんで…?」


「次の曲も下がる予定だったろ。

だから、ちゃんと確認もせずに下げたんだ。

そこに美鈴が落ちた。」


「あぁ、そういうこと…」


「ごめんな。」


「なんで長曽我部さんが謝るの?」


「ちゃんと佐藤つけとけばよかったな。」


「仕方ないよ。

で、ここは病院?」


「そう。」


時間を見たらまた昼過ぎ。

そこまで時間はたっていなかった。


「でも、大した怪我じゃなくてよかった~。」


「……いや、明日はやめよう。」


「は?いやいや、大丈夫ですけど。」


「無理すんなよ。足、痛いんだろ。」


「……………大丈夫だよ。このくらい。」


私の足はがっちり固定されてる。

動かない。だけど、痛い。


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