居場所をください。
「美鈴はさ、貴也と俺、どっち好き?」
「え、なにその質問。
どっちも好きだよ。」
「はは、そっか。」
……………変なの。
「帰るか。」
「うん。」
私たちはタクシーを拾い、帰ることにした。
「またスケジュールあったら
飯いこうな?」
「うん、もちろん。
暇なときは言ってね。」
「美鈴もな。」
しばらくして、長曽我部さんのマンションにつき
私はタクシーを降りた。
「送ってくれてありがとね。」
「いーよ。おやすみ。」
「おやすみ。」
私はタクシーを見送ってから
部屋に向かった。