居場所をください。
それからは隼也とくだらない話をしたり
録り溜めてた隼也のドラマを見たり
飽きることなく隼也と夜まで過ごした。
「ってかお腹すいたよね。
ご飯どうしよー。」
「俺も作れないしなー。
なんか買ってくる?」
「そうだねぇ…」
「よ、お疲れ。」
私たちが悩んでいると
長曽我部さんがきた。
「お疲れさまです。」
「長曽我部さん、お腹すいた~。」
「飯あるよ。
こっちは隼也な。」
それは明らか食堂から持ってきたお弁当。
「俺にはまたこれっすか!」
「美鈴はこれ。」
「なにこの包み。」
「開けりゃわかるよ。」
包みを開けると見覚えのあるスープボトルと、メモ。
"足、早く治せよ。"
……………貴也の字。
貴也のスープボトル…。
「……長曽我部さん、抱きついていい?」
私は答えを聞く前に立ち上がり
長曽我部さんに抱きついた。
「いいって言ってねーよ。」
だって早くしないと
涙が溢れしまいそうだったから。