居場所をください。
「……………よし。」
長曽我部さんに抱きつくと
なんでこうも安心できるのか。
暖かい気持ちでいっぱいになるんだ。
「冷める前に飲めよ。」
「うん。
いただきます。」
ソファに座り直して、
いつものスープを飲む。
貴也のスープは味が変わってなくて
たったこれだけのことで安心する。
笑顔になれる。
私も単純だね。
「幸せそうだな。」
「幸せですから。」
隼也に笑顔で答える私。
近くにいなくたって
近くに感じられるときもあるよ。
離れてたって大丈夫だよね。