居場所をください。
立ち上がった私は全身鏡の前で写真を撮る。
ブログ用に。杖と一緒にね。
「よし。さーて、もう時間?」
「そうだな。移動しよう。」
私は長曽我部さんとゆっくりゆっくり移動した。
早くは歩けない私に長曽我部さんはぴったりとくっついて。
「あ!美鈴ちゃんヘソ出し!」
「ハルがあの時変なこというから
そのまんま採用されちゃったじゃん。」
「いいじゃん!絶対いいよ!」
ハルはいつでも元気だねぇ。
みんながいるところに行き、
私は真ん中に立つ。
みんなは私を囲むように立つ。
「……それじゃ、今日も笑顔で。」
私はみんなの顔を見る。
「「「The show must go on!!」」」
ずっと私が胸に刻んできた言葉をみんなと唱え、
私はスタンバイする。
ここからは佐藤さんと。
「長曽我部さん、ステージ横にいてね。」
それだけ言って佐藤さんと移動する。
ゆっくりゆっくり。