居場所をください。



「美鈴。」


「あ、長曽我部さん。

足痛いです。」


「ったく、無理しすぎ。

歩けるか?」


「うん。

杖かして。」


私は長曽我部さんから杖を受け取り、

立ち上がった。


「……………痛いです。」


「ったくしかたねーな。

ほら、乗れ。」


「うん。ありがと。」


長曽我部さんがしゃがむので

私は長曽我部さんの背中に乗り、

おんぶしてもらった。


「うん、軽いな。」


「毎日体重管理されてますから。」


「もう無理すんなよ。」


「うん。ごめんなさい。」


私は長曽我部さんの背中に謝った。


こうやっておんぶされてると

私は妹なんだなぁって改めて実感する。



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