居場所をください。
「美鈴じゃん。」
「一人?貴也は?」
……………また貴也かよ。
「仕事。俺一人だよ。」
「そっか。
隼也いてくれてよかった。」
なんだよ、それ。
喜んじゃうじゃん。
ってこれじゃ好きみたいじゃんか!!
「隼也はオフなの?」
「夕方から仕事。
美鈴は?」
「私は午後からレッスン。
お昼食べたら帰らなきゃなの。」
「えー、つまんね。」
「隼也は頑張ってね。」
美鈴はそういって漢字のプリントを始めた。
おーい、俺ひまだよー。
心のなかで呟いてみた。
「……………隼也見すぎ。」
「え、ごめん。」
無意識だった。