居場所をください。



「美鈴はうちの事務所でそこまでいけよ。」


「当たり前じゃん。

長曽我部さんが言ったんでしょ。

俺が咲かせてやるって。」


「そうだけど。」


私は長曽我部さんのそばで

絶対上までいくんだ。

長曽我部さんと一緒に。


「亜樹んちついた。

呼んでこい。」


「はーい。」


機嫌直ってますように。

地味に怖いからね。



「こんにちはー。」


「はーい。」


花屋から入り、声をかけると

おばさんの声が聞こえた。


「美鈴ちゃん!どうしたの?お花?」


「あ、ううん。

亜樹を迎えに……」


「亜樹ね、ちょっと待ってて。」


おばさんはそういうと上へあがっていった。


……………やっぱ緊張するね。

まだ会うの2回目だし当たり前だけど。


あ、3回目か。

貴也と花買いに来たじゃん。


「よ。」


あ、機嫌直ってる。よかった。


「行こ。

おばさん、また。」


「うん!いつでもきてね!」


私はおばさんに別れを告げ、

亜樹と長曽我部さんの車に向かった。


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